我等、黒と名乗りし意義を忘れるな。
黒家−the Black dynasty− 注)家系図が出る前に捏造していたのそのままで行かせていただきます。 純血と能力を保つ為、基本的に近親婚を繰り返す一族。 対外的には分家の遠い血筋だったり、別の名家からの入り婿・嫁だったけど殆ど親兄弟・従姉妹。 シリウスの両親は異母兄弟。 母親は本家の嫡出で、父は祖父がどこかの分家の女性に生ませた非嫡出。 ナルシッサらの両親はじつは親子だったり。 どこそこの名家からの嫁だったけど、実際は夫となった男が嫁の実家の奥方−嫁の母親に生ませた娘。 とか、そんな薄暗い一族です。 なのでレグシリは同性だったけど、普通にそういう相手としてお互いを見ていて、周りもどっちかが女であれば、素晴らしい次代が生まれたのに、と残念がる事はあっても忌避されたりしませんでした。 逆にアンドロメダなんかは、マグルの男性と恋に落ちて、そういうことを当たり前に繰り返している自分達が異常なのだと自覚して、シリウスを諭すようなこと言って、めたくそに反撃されたりしました。 シリウスは黒家の異常性を十分に理解していて、けれどその狂気にあってこそ、闇にあって、闇の凝縮でありながら他を圧する輝きを放つ。 それこそが我等ブラックが純血を尊ぶ者達の支配者たる所以であると言い切る。 黒の名を冠する意味を忘れるな、とシリウスは言う。 闇の中の闇、黒の中の黒。 狂気にかられた血と欺瞞に生を受け、傲然と闇を支配する、闇を表す色彩こそが黒家たる所以だと。 そして、その黒にあって、闇にあって輝きを放つ闇の光こそが黒家の者共。 暗闇の夜空に瞬く星の名を冠するわれ等だと言い切る。 それこそがブラック。それこそが黒家。それこそがブラックに生まれし我等と。 【補足】 一般市民に適用される法とは別に貴族法というものが魔法界には未だ存在し、ある一定の能力をもった名家が指定され、貴族法の適用を受けている。当然ブラックはこの筆頭。 貴族法の方が優先されるので、かなり暴虐無人に振る舞っても問題なし。例えばマグルを殺戮したりしても、魔法族の権威を侮辱され〜等々の理由をつけて、むしろ私は魔法界の誇りを守ったのだなんて言ってしまえばこっちのもの。すぐさま無罪放免。 ただ、ヴォルデモートが台頭していろいろやらかし始めた頃から、マグル出のみならず、魔法界の一般市民からも純血主義は突き上げをくらったので、そういう無茶も控えめになった。 それで、ヴォルデモートが死んだ後なんてもう最低。煽りをくらって貴族法なんて持ち出そうものなら批判の嵐。まったく関係してなかった名家にとってはホント良い迷惑でした。 ここが重要ポイント。 貴族法に置いては親子兄弟姉妹における近親婚は一定の能力を保つために認可されている。 ただし、マグルの流入著しくなった頃よりは、いろいろと姦しいので対外的には婚姻相手の血筋は誤魔化している。 といっても、純血を保つために限られた名家で婚姻を繰り返してるので、殆ど親戚と言ってしまえば親戚。まぁ、ブラックは最もその血の濃さが酷いです。 ある程度になると、嫌々ながら純血だけどマグル贔屓だったりしたりする家とか、ものすっごく格下の純血者とかを迎えてます。 当然その後は、もっとも血の濃度が高いとされる相手と娶せてました。(駄目じゃん) 近親婚の弊害は勿論出てきていて、極端に力が強かったり、まったく持たなかったり、精神や肉体に異常がある者も多い。 大抵は処分されるが、障害があっても力が強い者は血筋の保管相手として生かされて、地下や別荘に生涯幽閉して存在そのものを隠蔽された。 |